SWEET SERENADE

　 CLANNADミニシアター　＃９　見えない敵

女子更衣室。体操着を着替える藤林椋。
委員長の仕事をしていたら、遅くなってしまい一人で着替えていた。

（テニスの授業で汗だくになっちゃった。早く帰ってシャワーを浴びたいな……）

そのとき……藤林椋はゾクッとした悪寒を感じた。

な、なに、この気配は……

ガチャリ。更衣室の扉が音を立てて開いていく。

……ああ、すまない。ちょっと殺気立っていたようだ。

ど、どうしたんですか。顔色が悪いようですけど……

心配には及ばない。ちょっと校内の巡回をしていただけだからな。

汗をかいているようですね。そのままですと、風邪を引いてしまいます。このタオル、使ってください。予備なので、きれいですから。

ありがとう。（それにしても……どうも校内のどこかに、邪悪な気配を感じる……一体何が起こっているんだ？）

……？

（この感覚……何だ？）

何者かのプレッシャーを感じ取る智代。
避けられない戦いが待っている……
智代は戦慄を覚えずにはいられなかった。
次回「有希寧の眼」

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