SWEET SERENADE

  CLANNADミニシアター #15 眠りの森の美少女

生徒会室。

調査結果を報告しますっ!自分で言うのも何ですが、かなり自信がありますっ!

うん、それは楽しみだな。とりあえずこれでも飲んでくれ。

わーっ!フルーツジュースですっ!いただきますっ

それじゃ、きかせてもらおうか……

廊下。

渚ちゃん、ちょっといいですか。

はい、なんでしょうか。

放課後ちょっとつき合って欲しいんですけど。

はい。あの、どこへでしょうか?

それはですね……

ジャングル。

寒い……の……

ことみは、冷え込んだ夜に震えていた。大きめの葉っぱを何枚も重ね、自分の身体にかぶせて寒さをしのいでいたが、それにしても環境も違いと疲労とが、ことみを蝕んでいった。

(この感じ……寂しい感じ……いやなの……)

不安めいた感覚が襲ってくる。目を閉じようとすると、孤独にさいなまされる気がする。例えるなら、だだっ広い家に、一人ぽつんと、取り残されたようにたたずんでいるような……

しばらくして、安らかな寝息が聞こえてきた。さすがに疲労の方がわずかに勝っていたのである。夜はまだ始まったばかりだった……

時間は流れていく。
ゆっくりと、結末に向かって。
次回、「とらわれた心」
あなたはこの学校が好きですか?